半年ぶりのブログ稼働!いやいやこれは書かざるを得ない!

いやー復活ですよ復活!
犯人は「眼鏡の脚本家・三谷」、被害者は「三谷作品の常連俳優・大泉妙」
うーん一体だれがモデルなんだ!!???

今回はそんな『一瞬の過ち』の、現時点での見どころ&推理ポイントを信者の視点からチェックします!!


【1】今回の「元ネタ」!

『古畑任三郎』のエピソードは大体、①「刑事コロンボに元ネタがあるもの」or②「実際の事件・人物がモデルのもの」+③「そのハイブリッド」のいずれかです。

明確に元ネタがあり、そこから発展させる!というつくりなんですね!

例えば第1シーズンの「殺人リハーサル」を例にとれば、

A,「自分の大切に守ってきた場所を奪おうとする『若きオーナー』を事故に見せかけて殺害する」という筋はコロンボの『祝砲の挽歌』
B,被害者の「撮影所を閉鎖しようとする、元俳優で『御曹司』と呼ばれる映画会社の二代目社長」は、東映中興の祖と呼ばれる岡田茂の長男で、東映の自社制作縮小時代にプロデューサーを務めた現・東映会長の岡田裕介氏(若い頃は俳優として活躍していました)がモデル
C,「真剣と模造刀を間違えての事故」というプロットは、勝新太郎さんの映画『座頭市』撮影現場で起こった事故が元

といった感じです。
(このあたりはいずれ全話、まとめて解説したいところです。史上最強の古畑ファンページ「古畑任三郎事件ファイル」さんでも追えていない小ネタをいくつか持ってますし……!)

今回の元ネタを追っていくと、大きく2つ、

①「事前に用意したプロットを、犯行時刻に書いていたものと偽る」という犯人・三谷のアリバイトリックは、新コロンボ『迷子の兵隊』の、「事前に用意した戦場のジオラマを犯行時刻につくっていたと偽る」工作からの引用

②「銃を向けられていたはずの被害者の行動がおかしいことから犯人が顔見知りと分かる」最初の手掛かりは、おそらく『ルーサン警部の犯罪』の引用

特に②の『ルーサン警部の犯罪』は、「刑事ドラマの探偵が当たり役になって死ぬほど高額のギャラを貰っている俳優が犯人」という、明らかに「コロンボvsピーター・フォーク」としてつくられた作品なので、

(この回のゲストにウィリアム・シャトナー氏が呼ばれたのは、コロンボさんの名前Columboを「コロンブス」に見立てて{Columbusはラテン語・英語の綴り方でイタリア語ではまんまColumboですから}、「船長役で有名な人」という駄洒落でキャスティングしたんだと思うんですよね)

今回、「古畑任三郎vs三谷幸喜」である『一瞬の過ち』のストーリー自体が、ひょっとすると同作のオマージュなのかもしれません。
実は「被害者が参加するはずの試写会の前に犯行が行われる」というところも2作は共通していたりします。


【2】「一瞬の過ち」とは何か

明らかに怪しいのは第1回の「眼鏡を外して犯行に臨む」くだりと、「犯行時に目をつぶってしまった」ところ、
第2回の「スタッフとホテル従業員が三谷の顔を見て驚いている」ところですよね!

「眼鏡を外して、かつ目をつぶってしまったゆえに何か決定的な外見的証拠が残ってしまったことに気づかなかった」

というのが筋な感じはしますが、でも第2回冒頭で鏡でチェックしてるんですよねぇ…?

過去作を見る限り三谷さんはコロンボから引用する時、「事件自体のモデルと最後の詰め手のモデルは別の回から引っ張って来る」と決めているようなので、
今のところは『迷子の兵隊』と『ルーサン警部の犯罪』の詰め手は使わないだろう、ということですかね……?
あと、絶対うまーくタイトルを回収するはず!!!


なーんか尻切れとんぼですが、何か良い推理が浮かんだ方はぜひツイッターで